※今展は世代工房建設のため、お求めいただける作品も含まれます。
物故美術家、保田龍門の子息、保田春彦さんは昨年奥様シルビアさんを亡くされた。シルビアさんの遺作(立体・絵画)・稿集を翻訳して私家版を出版する大仕事が終った。遺作にはブロンズ化した小品の多数もある。そんな明け暮れの中、霊廟を兼ねた資料室(新・龍門館<仮称>世代工房)の姿が垣間見えて参りました。これで漸くビュッフェファイヴが保管している龍門作品の行先が決まり、安堵する思いと、大部分が郷里をはなれるのだという複雑な思いに駆られます。設計案として自邸300平方メートルの跡地に半地下を保田春彦スペース、2FがSilvia(シルビア)さん、3Fに龍門展示室を設計中のようで、決定して工事までには(修正もあり)2〜3年の日時がかかるようでございます。しかし保田龍門のふるさとは依然として和歌山。今後ビュッフェファイヴでは、常設展or企画展として龍門の紹介は続ける予定です。
今回は、世代工房(大磯)内定をまえに、移転特別展として保田龍門展を開催させていただきます。ビュッフェファイヴで保管中の585点中より秀れた約50数点、ブロンズ、油彩、デッサン、水彩、水墨等々展観いたします。最近の公立美術館収蔵は和歌山県立近代美術館をはじめ茨城県立美術館、堺市立美術館等、特に新設美術館にはなくてはならない保田龍門の存在です。どうぞご高覧下さいますよう、ご案内申し上げます。
お問い合せ・
gallery@buffetfive.com