日本画壇の双璧 東山魁夷と平山郁夫 その魁夷先生が亡くなって名実共に頂点に立つ日本画家、平山郁夫。追随を許さない人気と力量は圧倒的だ。それは清く高く悠然と聳(た)つ。
平山15才広島にて被爆、29才被爆後遺症が現れ祈るような思いで描いた「仏教伝来」(第44回日展出品)は、一躍世の脚光を浴び多大な賞賛を得る。
この作品は後年の伝来シリーズ、シルクロードの第一歩を印す記念碑的作品となる。必然として生まれた絹の道(シルクロード)は画家 平山郁夫そのものの投影、稀にみる日本画壇 雄なる山の証しを残しつつある。
今展は蒐集難行をしいられましたが、幸じて優品30点を選ぶことができました。「シルクロードを行く 平山郁夫展」、是非ご覧いただき度くご来廊の程、お待ちいたしております。