現在もドイツ・ヴッパタール市を拠点として、フランクフルトや東京など、各地で個展、グループ展を開催する傍ら、出身校である和歌山大学に美術研究論文を寄稿するなど、精力的に活動している。絵画作品は、舞い踊るような楕円の形状を主軸に艶やかな色彩で構成され、様々な連想を呼び起こす作風は美術界でも評価が高い。そして何より画家・湯川雅紀を印象付けたのは、平成10年に国内現代美術新進作家登龍門「VOCA展」にてVOCA賞を受賞したことであろう。ドイツと日本を往復しながら創作活動に余念がなく、平成20年3月には東京国立近代美術館、及び練馬区立美術館に作品が収蔵されている。ドイツのアカデミーで培われた創造性を重視した作品は、日本の現代美術に新風を吹き込む気鋭の作家として今後に期待したい。
パブリックコレクション 東京国立近代美術館(東京) 東京都現代美術館(東京) 練馬区立美術館(東京) カスヤの森現代美術館(横須賀) 第一生命保険相互会社(東京) 独日センタービル(デュセルドルフ、ドイツ)
"Tears"230×190cm Oil on canvas 2002
"Untitled"75×75cm Acryl on panel 2008
"gap323"90×130cm Acryl on canvas 2008
"Untitled"33.7×48.8cm Acryl on paper 2007
"Untitled"26.4×22cm Acryl on paper 2004
湯川雅紀 氏