郷土和歌山洋画史の先駆として 川口軌外、保田龍門、原 勝四郎の三氏は
半ば伝説的な存在です。
それに続く画家たちとして、表記の木下、齋田、中村 諸氏を記憶に残したいものです。
せめてこの辺りで彼らが担った和歌山洋画壇をいま一度振り返り顕彰する催しを、
延(ひ)いてはその功績を忘れてはならないと思っています。
この度ご遺族様をはじめ、ファン皆様の熱いご協力のもと念願の三人展を開催する事が
できました。 嬉しい限りです。
どうぞご高覧下さいますようお待ち致しております。
【賛助出品 楠本峻士】
※「物故 和歌山洋画壇を担った画家たち展I」として開催したのは1978年(昭和53年)
4月のことです。今回同タイトルで開催するのは34年ぶりとなります。
当時の出品作家は20名、作品点数は45点。その折りの画家たちを列挙すると、
有本 廓、赤松麟作、榎本省吾、荻野康児、川口軌外、掛下利夫、木下克己
木下義則、楠本俊治、楠本龍仙、園部邦香、玉置照信、寺中美一、西 博民
原 勝四郎、硲 伊之助、浜地清松、羽山金次郎、保田龍門、森 有材、等
和歌山洋画壇の先駆けとなった画家たちです。
木下克己 アヴィラの城壁 30号
木下克己 画室の一隅 80号
齋田武夫 行路 3号
齋田武夫 青い鳥 4号
中村善種 しまうまと虫 8号
中村善種 プルレナ(スペイン) 10号