-春秋日月抄12近作-
清澄な空気に包まれた夢幻的詩情世界 創画会会員で文化功労者の稗田一穂先生は1920(大正9)年 和歌山県田辺市に生まれ
東京美術学校(現東京藝術大学)日本画科を卒業、故山本丘人に師事されました。
初期の人物画から次第に新しい角度から捉えた花鳥画、風景画の領域に夢幻的な
詩情世界を繰り広げるようになります。絶えず斬新な作品を発表している現代日本画壇の
中核をなす重要な画家の筆頭、今展の清澄な空気に包まれた作品群は正に幽玄な世界観の
表現された傑作揃いと存じます。
ご高覧賜りますようお待ち申し上げます。
花篝 30号F 74,3×92,5cm 紙本箸彩
寂夕 12号P 45,5×60,6cm 紙本箸彩
歸舟 20号M 50,6×72,6cm 紙本箸彩