石の持つ確固たる実在感を意図しているものに彫り進め
新たなかたちを生み出す彫刻家 岡本勝利。
“重くて硬い” 石のイメージを覆し、
空間に調和した“ユニークでスマート”な抽象彫刻を制作し続けています。
美術界に革命的な作品を遺すも38歳の夭折はあまりにも惜しまれる画家 有元利夫。
詩的で静寂に包まれた世界に魅了される人は今もなお後を絶ちません。
古典絵画やバロック音楽を愛し、また自らの作品を遺すほど影響を受けた彫刻の世界は
造形的な存在感を持つ有元芸術に不可欠なものでした。
今展は、和歌山で制作を続ける岡本勝利の石彫と
有元利夫の遺した代表的な版画作品を組み合わせた企画です。
立体と平面・抽象と具象の枠を越えたアートの楽しみ方を広げて頂ければ幸いです。
ご来廊お待ち申し上げます。
出品予定 岡本勝利作品12点 有元利夫作品13点
期間:平成30年4月7日(土)〜4月22日(日)
画廊ビュッフェファイヴ
海南市大野中608-11 水曜休廊
TEL:(073)482-1994 FAX:(073)483-1303
AM10:00〜PM6:00(最終日はPM5:00まで)
有元利夫 略歴
- 1946 岡山県生まれ 生後三ケ月半で上京、谷中に転居。生涯のほとんどを谷中で過ごす
- 1973 東京芸術大学卒業
卒業制作の連作十点が大学買上げとなる - 1975 初個展
- 1977 「誕生」100Fが彫刻の森美術館に収蔵
- 1978 第21回安井賞特別賞受賞
- 1980 「室内楽」100Fが東京国立近代美術館に収蔵
- 1981 第24回安井賞受賞
- 1983 第2回美術文化振興協会賞受賞
- 1984 第1回日本青年画家展優秀賞受賞
- 1985 2月24日逝去
岡本勝利 略歴
- 1950 和歌山県に生まれる
- 1972 大阪芸術大学彫塑専攻卒業 大阪芸術大学彫塑研究室副手(1975まで)
- 1974 京展 大阪府民ギャラリー開館記念コンクール展
- 1976 渡欧
- 1987 黒沢牧場野外彫刻展(黒沢牧場作品設置)
‘87丹沢野外彫刻展(秦野市水無川緑地作品設置) - 1988 第11回須磨離宮公園現代彫刻展エスキース優秀作品展
- 1989 横浜彫刻展(ヨコハマビエンナーレ’89)入賞(横浜市太尾堤緑道作品設置)
- 1990 東京オブジェ・コンペティション(東京都庁作品設置)
- 1991 第7回ヘンリームーア大賞展優秀賞(美ヶ原高原美術館作品設置)
小豆島国際石彫シンポジュウム(国道 外明神作品設置) - 1992 第13回須磨離宮公園現代彫刻エスキース優秀作品展
- 1993 第3回かさおか石彫シンポジュウム招待参加(かさおか太陽の広場作品設置)
- 1994 第2回フジサンケイ・ビエンナーレ現代国際彫刻展「マケット秀作展」
第9回国民文化祭・みえ94野外彫刻部門
第14回須磨離宮公園現代彫刻エスキース優秀作品展 - 1995 いけだ彫刻シンポジュウム(府道桜通り作品設置)
- 1998 大桑文化奨励賞
- 2002 第20回現代日本彫刻展マッケト入選
- 2017 「世界津波の日」制定記念碑制作(広川町 稲むらの火の館作品設置)
画廊ビュッフェファイヴでの企画
- 1986 彫刻二人展 岡本勝利/橋本和明
- 1989 岡本勝利〈石彫〉展(個展)
- 1992 岡本勝利の石彫とジャンセンの版画展
- 2006 種々の彫刻展